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幻想郷生活 その2改定 

畜生、あふれる妄想が止められない。

単にやること無いからかも知れんが。

農具の名前彫りを五日かけて終わらせ、やっとのことで武器作成にかかる。

「何で名前彫るだけで五日もかかるんだよ。3日あれば終わるもんだろう?」

「うっせ。後から後からこれもやってこれもやってと次々道具もって来る郷の連中に言ってくれ。まあたっぷり報酬はもらったが。」

家の工房へ顔を出しにきた魔理沙に反論する。こやつ、俺の武器作成を面白がって見物にきやがった。

幻想郷生活 その2

かねてよりの計画を実行に移す日が来た。俺の力は”名前に力を与える程度の能力”。電撃文庫は川上稔作品、終わりのクロニクルの2nd-Gの力だ。チートもいいところの能力である。名前を書けばそこにこめられた力を発揮し、技名叫べば発動する。そんな力を手に入れたもんだから原作再現のさまざまなものを作りたくもなる。暖房用と火の道具に火迦具土の名前を彫りこんだ剣を作り、冷房用にアイスソード、エアコン用に風神剣を作りもする。

うむ、調子に乗った。

テンション天辺叩き込み、そのままに名札を作って剣神名を書き込んだときは偉いことになった。町に乗り込みジャイアンリサイタルである。こんなの歌じゃないとプリズムリバー三姉妹が対抗してコンサートを展開し、カオス状態になった。あとで芸能神の名で歌うたって、合同コンサートを開いて音楽に対する偏見を払拭したが。

そのときに思った。ものに名前を彫り込んだり技名叫ぶだけじゃなく名札作ってそこに神々の名前を書けばその神様の力を使えるのではなかろうか?と。ガッツが足りないのでその程度でしかなかったが、あげて行けばすごいことになるまいか?

それから大真面目に心身を鍛え、紅魔館の図書館で魔術書を、香霖堂で失われた書物を読み漁り、書き写して知識を広め、美鈴に稽古をつけてもらったりして力をあげて行った。

「今では武御雷の名前も従えて、素手で赤熱した鉄片を持つことが出来るようになりました、と。」

「いや異常だろう。何でそんな熱い物持てるんだよ。やけどしたりしないのか?」

「しやせんよ、今では。そりゃ最初は持つどころか触れるのもムリだったけどさ、武御雷は軍神、軍神はあらゆる武器を使うもの。己が使役するものに傷つけられず、ましてやまだ武器になってないものにどうこうされないよ。」

そう言って目の前の紙に目を落とし、書かれているものを見ながら拳を振り下ろす。

名前だ。縦文字、横文字さまざまだ。それらがいくつも書かれていて紙の長さは相当なものになっていて、巻かれている。

先頭には”布津御魂剣製作用神名全集”とかかれている。

洋の東西はない。全ての神話の神々の名を網羅している。

「無節操な」

あきれを含んだ声で魔理沙は言うが、既に俺には聞こえていない。神の名前を見て、その神話を思い、神々の生き様や信念をこめて拳を振り下ろし、剣に名を刻んでいく。時間を忘れ、ただ鉄を打つ音だけが響き渡る。

「さて、実験として振るうわけだが。」

ここは幻想郷のはずれの荒野。草木は生えているが山も川も増してや民家も無い。

「何でこんなところにつれてこさせたんだよ。あたしゃ付き合うとまでは言って無いぜ。」

「昼飯も晩飯も家でおごると言うたらほいほい運んだくせに、何言ってやがる。それにここじゃないと危ないんだよ、力が暴走したらどうする。山断つぞ。」

そう言いつつ剣を正眼に構える。剣の重さを感じ、肩の力を抜く。頭上へ担ぎ上げ、剣撃をただ一直線にイメージする。中途半端にしてぶれさせない。ぶれると力が暴走する。

振り下ろす。

轟音とともに斬撃が飛び、荒野が割れ爆ぜた。

目の前には平らだった平原がVの字型にえぐられてその威力を物語る。

俺は剣を、布津御魂剣を見る。

「いや、2nd-G式に機殻ソードフツノ、だな。」

罅も刃こぼれも無く、鋼の色をその身にたたえている。

「機殻兵器シリーズにまた一振り、新しいものがそろったな。」

人里に戻ると香霖堂へ行き、霖之助に成果を見せる。

「へえ、”ありとあらゆるものを断つ程度”の剣、かい。いろいろ読み漁って言ったと思ったらこれを作るためだったのか。」

「応。切る事を主眼に、それこそありとあらゆるものを切り裂く。光も闇も・・・」

霖之助に答えつつフツノを手に取り、店の中の大きなつぼに近づくと担ぎ上げ天井すれすれにまで放り上げる。つぼは万有引力に従い、地面に落ちていく。その直前フツノでつぼの下を薙ぐ。剣はつぼを切っていない。しかしその軌跡を通過すると、速度は失い地面に座る。

「この場合、つぼを壊すと言う不運を切った、ということかな。」

「そういうこったな。いや古事記だの日本書紀だのがあって助かったぜ。紅魔館とこの図書館とあわせてこつこつこつこつ名前集めていって、約半年。やっと完成だ。」

そういいつつ、フツノを入れる為の木箱を開ける。中はフツノを支えるための木の板しかなく、綿はない。

「どうしたんだい?剣を収めるのは鞘だろうし、衝撃を吸収するための綿もない。それじゃ危ないだろう?」

「こいつは、普通の人が持てば切れ味のいいただの剣だが俺の場合全てを切り捨てる、その刃の届く限り。鞘に入れたらその瞬間に切り捨てるし、切っ先を下にして地面に突き立てたらそのまま沈んじまう。だからこいつを収めるには俺が直接触れないとか、触れてても刃に触れないとか。ベストは鞘に結界ひとつ仕込んでその刃が”既に切り果たしている”状態にする必要が在るんだ。だからそれまでこいつはこのまま収納。」

じゃ、紅魔館行って来るわ、と言って、香霖堂をあとにする。

幾多の神々の名を刻んでその力を・・・だの、概念的な切断を・・・だのと言いつつフツノをパチェリーは鑑定する。その横で俺は結界に関する魔術書を読み漁る。鞘に結界を仕込むためだ。

「鞘口のほうは3重に、中は2重に結界展開しておいたほうがいいか?結界は外側のやつに内側の結界を展開させる様に結界の術構成に働きかけさせる?ムリ。最初っから二重三重にした方が技術力に見合う。文字で文字書くような器用な真似するなら、内部の空間拡張させて中の鞘側に展開させる小結界重ね合わせて剣側の結果展開用の結界陣書いたほうがいいな。それなら可能、と。」

さーてどのくらい拡張したものだか。そうつぶやきながら時間神の名を名札に書き込み、加工に入る。実力が自分以上とは言え短時間ならいけるだろうか?などと考える。

あまりやりすぎると乗っ取られる、とも。前にそれを本人の前でやって盛大に乗っ取られ、フルボッコされて解除しました。美鈴に。レベルもガッツも何もかもが足りなかった時代です。

拡張の要領は十六夜咲夜メイド長の紅魔館の部屋の拡張を参考にする。

近場に参考になる人がいるとイメージは楽なものだ。

しかし最近はイメージの引き出しが少ないことに気が付いた。俺はテイルズ系が好きでFF系やDQ系が食わず嫌いなのだ。

「いつか外に出れたら、いまだ見ていたいリリカルな○はでも見るか?」

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